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 穏やかな内定の措置にとどめられており、税率は低い。
 外貨事情についても中長期的に不安はなく、政策の基調に大きな変化はみられないと考えられる。
 ただし、イスラエルおよび南ア共和国からの輸入は禁止されている。なお、クウェートはアラブ諸国が統一して行っているイスラエル・ボイコットに参加しており、ボイコット規制に違反したとしてブラック・リストに記載された外国企業からの取引きを停止する措置をとっている。

(C)輸入資金の調達状況

 政府機関が船舶やブラント類を輸入する場合は、開発計画、年次計画などに基づいて行われるので、輸入代金は政府予算に予め計上されているので問題はない。
 また、民間の海運会社、石油会社が輸入する場合でも、為替管理がないので、代金支払いのための外貨は自由に銀行その他で調達できる。
 従って、自己資金があれば、輸入のための外貨取得は容易にできる。自己資金についても、クウェート投資会社その他から融資を受けることができるので、問題はない。

(D)契約条件

 クウェートは、中東戦争のアラブ参戦国に対する援助のため、一時財政に余裕がなくなった時代には、船舶輸入の契約条件に延払いをつけたものもあったが、最近では殆ど現金決済になっている。

 但し、民間の海運企業が大型船舶を発注する場合には、短期の延払いを契約条件として要諸することもある。

(E)取引ルート

 クウェートにおける船舶その他の生産財、ブラント類の買付けは、一般に国際入札あるいは指名入札によって行われている。
 この場合の当事者は、政府機関、石油会社、大手海運会社であるが、従来の例か

 

 

 

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