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 南埠頭(長さ1,280m)は、石油積出し用の埠頭とLPG専用バース10号とによって、突端が“T”字形を成し、7バース(1号、3号〜6号、9号と10号)がある。
 バース1号と10号はLPGの積出し、その他のバースは石油製品の積出しに使用されている。
 北埠頭は、南埠頭の北方5.6キロの地点に位置し、4バース(内側と外側に各2バース)がある。外側のバースは1時間に付き原油11,000トン、内側のバースは4,000トンの積出しが可能である。
 北埠頭と南埠頭の東方約12キロの地点にシー・アイランド・ターミナルがあり、水深28.65mの2オイル・バースがある。各バースは、口径48インチの潜水バイブラインによって、1時間に付き最大19,500トンの原油の積出しが可能である。各バースはタンカー2隻の同時収容が可能である。燃料用重油は、20インチ潜水バイブラインによって供給されている。
 清水の補給は不可能であるが、燃料用軽油および重油、ディーゼル油などは、各埠頭バースで1時間に付き約600トン、シー・アイランド・ターミナルでは燃料用重油が1時問に付き約800トン供給できる。
 曳船は3隻(各5,000馬力)が使用できる。
 船舶修理は、地元の修理工場で小修理が可能である。
 87年の入港船舶総数は855隻(69,062,050DWT)に達している。

4.ミナ・アブドラ港

 同港は、ミナ・アル・アーマジ港の南方に位置した石油積出港で、Kuwait National Petroleum Co.(KNPC)の管理下にある。
 タンカー・ターミナルには石油積出用の2オイル・バースがある。
 1号バース(水深13.11m)は、沖合約2マイルの地点にある。長さ207mまでのタンカーの収容が可能で、1時間に付き石油1,000トンおよびバンカー500トンの積込みが可能である。
 2号バース(水深17.06m)は、1号バースの東方約1.7キロの地点に位置し、どの長さのタンカーも収容可能であり、1時間に付き石油2,800トンおよびパン

 

 

 

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