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(7)競争相手国との競争条件の比較

(A)延払い、船価、品質等条件の比較

 従来、サウジアラビアの輸入船舶は、港湾用の作業船その他小型船舶、中型のオイル・タンカー、一般貨物船などであり、また最近ではコンテナ船、ケミカル・タンカー、液化ガス運搬船などを輸入している。
 これら船舶のうち、特に高度の技術を必要とするものを除けば、どの建造国によっても品質については大同小異で、多少の差はあっても殆ど優劣の差はない。
 延払いは、特別のケース以外は、一般にはない。
 納期については、わが国は欧米に比べ優位にあるが、船価は円高の影響もあって、他国とくに韓国と比べ不利である。

(B)輸出対策

 欧米諸国、韓国などは、輸出対策の一環として、サウジアラビアの開発計画に対しては、積極的に技術協力を行っており、今後の船舶輸出の拡大のための基盤の強化に努力している。
 わが国も、これら競争国に対応する有効な対策を講じることが必要である。
 そのためには、サウジアラビアが現在強く望んでいる海員の教育訓練、高級船員の指導・育成などに積極的に協力して、サウジアラビア海運部門の発展に貢献し、相互の信頼度・依存度を高めることが、今後の輸出拡大のためにブラスをもたらすものと思われる。

(C)サウジアラビアとの歴史的、経済的なつながり

 アラビア半島は16世紀以来、オスマン・トルコの支配下にあって、各地に群雄が割拠していた。
 東部ペルシア(アラビア)湾岸のアル・ハサ地方を領有していたサウド家は、18世紀以後、イスラム教改革派と合体して勢力を伸ばした。
 その後、第2次世界大戦の前後から、各地の群雄を次々と征服し、1932年9月

 

 

 

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