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賦課するような制度はない。
また、ニューギニアの開発、発展のため、生産財、資本財は必要であり、かつ将来の生産増強、経済発展に大きく寄与するので、その輸入に対して賦課する税率も、一般に低率となっている。

(C) 輸入資金の調達状況

パプアニューギニアは、船舶の輸入は自由であり、また、外貨などに対しても何の制限もない。
従って、自己資金、金融機関などからの融資によって、輸入代金に見合う資金があれば、輸入代金支払いのための外貨は、事務的手続きによって容易に取得できる。

(D) 契約条件

パプアニューギニアの船舶輸入は、概ね中小型船が主であるから、殆ど現金決済である。
輸入当時者は、オーストラリア系の企業が主で、次いで政府機関、民間のパプアニューギニア人企業であるが、現金決済のほかに、水産物その他の商品とのバーター方式による場合は、一般船舶については延払いを条件とすることもあるが、その場合における延払い期間などは、一般に国際習慣の線に沿って行われている。

(E) 取引ルート

パプアニューギニアへのわが国の輸出船は、ボート類や中古船などが僅かにあるのみで、中小型の一般船舶の新造実績は少ない。
パプアニューギニアの海運は、現状では、Steamships Trading Co. (Port moresby)などのオーストラリア系の会社が支配しているため、これらへの不断のPRを行うこと、およびパプアニューギニア港湾委員会(運輸省)、漁業海洋資源省などの関係者へのPRおよび接触をすることが、船舶の引合への手段とな

 

 

 

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