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関税評価基準は、従量税と従価税があり、殆どの品目に対し従価税が適用される。

(トンガ)

関税は単一税制で、全般的に高率である。
輸入関税は、主としてCIF価格に課す従価税であるが、アルコール類、タバコ、燃料、砂糖、木材などは従量税が課せられる。
関税のほか、港湾サービス税として10%の従価税が全ての商品に課税される。

(C) 輸入資金の調達状況

太平洋諸島では、その島しょで経済的に実力のあるものは、その島の宗主国または旧宗主国の有力企業であるので、輸入代金の支払いのための外貨取得には困難な問題はない。
また、西サモアのように、外貨割当制をとっている国でも、船舶は重要な資本財としてその輸入には、政府機関は勿論、民間企業が輸入する場合でも、特別に扱われるので問題はない。

(D) 契約条件

太平洋諸島における船舶の輸入は、港湾用雑船、漁船などの小型船舶が主であり、多くの場合契約条件は現金決済であるが、各島の産物輸出の見返りとして輸入するケースもある。
実例としては、ニューカレドニアの鉱石輸出の見返りとして、鉱石積出しの荷役用ハシケの輸入がある。このようなバーターを条件とした契約もある。

(E) 取引ルート

太平洋諸島では、宗主国または旧宗主国の海運会社が中心になっており、いずれの国も未だ海運を自主的に運営するだけの機能、組織となっていない。
従って、各島の統治当局、政府の関係機関との接触が勿論必要ではあるが、実際の運営に当たっている、これらの各海運会社へのPRとそれらの担当者に接触、

 

 

 

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