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交渉の機会をもつことが取引きを進めるためのルートになる。
 

(7) 競争相手国との競争条件の比較

(A) 延払い、船価、品質条件の比較

太平洋諸島の各国が輸入する船舶は、港湾用の小型船舶や漁船が主であり、特殊な船舶は殆どない。
  また、代金支払いも一般に現金で決済されるので、品質、支払いなどの条件では、いずれの国と比較しても大差なく、優劣はない。
  但し、最近では韓国、台湾などが進出しているので、船価の点ではこれらの国々に比べ、わが国は不利である。
 

(B) 輸出対策

太平洋諸島の各国は、近年とくに漁業について関心を強め、その発展に努力している。
  これに対し、韓国、台湾をはじめ、ソ連、中国などが、それぞれ漁業基地を設けて経済・技術協力を行っている。
  従って、今後の漁船その他の輸出振興を図るためには、各島の現状の正確な把握に努め、これに対応する技術援助、経済協力を通じて、船舶増強を必要とする段階に導くことが、対策の一方法として考えられる。
 

(C) 太平洋諸島に対する歴史的、経済的なつながり

太平洋諸島各国の貿易関係を主要相手国別にみると、次の通りである。
 
 

 

 

 

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