日本財団 図書館


燐鉱石の積み出しは、珊瑚礁上に設置した荷役装置(能力毎時約1,500トン)で行っている。
タンカー・ターミナルは、8インチ・パイプラインにより、陸上石油貯蔵タンクに接続している。
87年には、鉱石運搬船80隻が入港し、燐鉱石1,375,000トンを輸出している。

(キリバス)

キリバスの主要港は、タラワ環礁のベチオ港である。
同港は、コプラおよびまぐろの輸出港であり、一般貨物の輸入港でもある。
設備は、コンテナ・クレーン(20トン)1基、移動クレーン(5トン)2基、コプラ用上屋(貯蔵能力600トン)、一般貨物用上屋(同600トン)などがある。
曳船は、200馬力までの小型タグボートが数隻ある。
船舶修理は、政府所有の造船所にスリップウェー(長さ27.4m、最大90DWT船)およびワークショップがあり、機械、電気系統、船体などの小修理が可能である。

(ソロモン諸島)

ホニアラ港は、ガダルカナル島の主要港で、ソロモン諸島港湾局の管理下にある。
長さ200m、吃水9.2mまでの船舶の収容可能な埠頭(長さ118m、最小水深10m)のほか、長さ82m、最小水深3.53mの埠頭および突堤(水深3m)がある。
設備は、移動クレーン(15トン)1基、フォークリフト(2.5トン×14基、25トン2基)、各種トラクター、トレイラーおよび倉庫(延べ5,388平方m)などがある。
コンテナの積卸しは、本船の荷役装置を使用して行っている。
タンカー・ターミナルには、全長200m、吃水12mまでのタンカーの収容可能な係船ブイがあり、潜水パイプラインを使用して燃料油を輸入している。
曳船は、2,000馬力のものが1隻使用できる。
船舶修理は、小規模の修理工場で小修理のみ可能である。
同港は、主にコプラ、パーム油、木材、魚類などの輸出港であり、一般消費財、

 

 

 

前ページ     目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION