(D)船腹拡充計画
フィリピン商船隊(1,524隻、8,743,769G/T)の平均船齢は、95年末現在21年に達している。船齢18年以上のものを船種別にみると、次の通りであり、今後ともこれらの代替需要があるものと予想される。
フィリピンの海運拡充計画については、フィリピン海運業の政策決定橿関であるMARINA(Maritime Industry Authority)が海運拡充計画の原案を作成しているが、この計画の大綱としては、海運部門を合理化し、対外通商における自国籍船の国際競争力を高めることを目標としている。 しかし、政府の財政難・外貨不足のため、具体的な目標数値の発表には至っていないのが現状である。
(3)港湾事情
フィリピンは、同国最大のルソン島をはじめ大小7,100有余の諸島から成り、ルソン島のマニラ港、セブ島のセブ港、パナイ島のイロイロ港、ミンダナオ島のカガヤン・デ・オロ港、サンボアンガ港、ダバオ港などの6港が同国の代表的主要貿易港である。 フィリピン港湾における国際海上輸送貨物の取扱量は、次の通りである。
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