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  (C)需要状況

 フィリピンは、島嶼間海運に必要な内航船については、内航海運部門の増強か海運政策のなかで最優先されているので、船腹過剰気味の外航船に比べ、内航船に対する潜在需要は可成りあるが、国内造船所の殆とが修繕業を主体としていることに加え、低操業状況にあるため、対外発注となる可能性が強い。
 フィリピンは、408隻(102,609G/T)の漁船(平均船齢26年)を保有iしており、これら老巧船の代替需要はあるが、いずれも500G/T以下の小型漁船が中心であり、国内て建造、もしくは中古船を輸入する場合いが多い。
 なお、1993〜95年にわたって、ケミカル・タンカー4隻(9,678G/T)、液化ガス運搬船6隻(14,295G/T)、コンテナ船2隻(67,411G/T)、RO/RO貨物船9隻(342,522G/T)、RO/RO貨客船19隻(103,765G/T)、客船15隻(5,680G/T))、漁船24隻(8,084G/T))、その他雑船数隻が増強された反面、過剰船腹もしくは非効率な老巧船が多数処分された。

 

 

 

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