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 このほか、最大3,000DWTまでの沿岸航路船2隻を同時に収容できる埠頭がある。
 タンカー・ターミナルには、国営のセイロン石油公社の所有するオイルバース(最大吃水9.5m)がある。
 曳船は、港湾局所有の2隻が利用できる。
 清水、食料、バンカーなどの供給が可能である。

 

 ふすま同港は、主として米、その他穀物、砂糖などの輸入貨物と、小麦の麸などの輸出貨物を扱っている。
 1992年の入港船舶数は252隻(3,050,773DWT)に達している。
 船舶修理施設は、船舶の小修理のみ可能である。また、スリランカ海軍工廠の修繕設備も使用できる。
 同港の開発計画として、海底油田探査活動のための補給基地の建設、港内に埠頭バースの建設、係船場の建設などが予定されており、同港の近代化に対する期待は大きいが、東部地方の治安が回復するまでは、実施は困難な状況にある。

4.カンゲサンツライ港

 同港はセイロン島の最北端に位置し、コロンボ港の北方258マイルの地点にある。
 水深9mの錨泊地があり、ハシケを使用して荷役を行なっている、
 埠頭(長さ183m、水深6m)は、防波堤によって、南西からのモンスーン(インド洋の季節風)から安全に防護されており、セイロン・セメント公社のセメント積み出しに使用されている。

5.ジャフナ港

 同港は、セイロン島北端のパルク湾に位置した商港で、最大15,200DWT型船の収容が可能であり、主として塩の輸出港として知られている。
 清水および食料の供給が可能である。

 

 

 

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