
貿易関係では、スリランカの貿易構造は、紅茶、ゴム、ココナツ製品などの一次産品を輸出し、他方、米、小麦、砂糖などの食料品、繊維品、雑貨などの消費財、石油、肥料、化学品といった中間財および機械などの資本財を輸入するというパターンが続いており、典型的な発展途上国の貿易構造をもっている。 従って、紅茶、ゴム、ココナツなどの国際価格の変動は、貿易収支のみならず国民所得のうえにも大きな影響を与え、輸出の動向は、経済を大きく左右することになる。
1991年の貿易は、輸出が822億2,500万ルピー、輸入が1,278億3,100万ルピーで、456億600万ルピーの輸入超過となった。 スリランカの貿易収支は、各年連続して赤字を記録しており、しかも近年急激に拡大傾向にあったが、1992年には輸出が好調で赤字幅はやや縮小した。
1991年の貿易赤字は4億7,390万米ドルと過去最高を記録したが・経常収支は2
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