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 供給地であると共に、日本の繊維製品の輸出市場であった。
 しかし、1950年代中頃からパキスタンにも繊維産業が発展してくるにつれて、日本の主要な輸出市場としての地位が後退し、鉄鋼、機械などを中心とする輸出市場へと変換し始めた。
 一方、パキスタンの対日輸出も綿糸、綿織物など繊維製品を中心として拡大してきた。
 1991年の日本のパキスタン向け輸出は13億6,100万ドル、輸入は6億4,800万ドルとなっており、出超額は7億1,300万ドルであった。
 1992年は日本の輸出は12億9,700万ドル、輸入は5億2,700万ドル、出超額は7億7,000万ドル(前年に比べ5,700万ドル増)に増加した。
 1993年は日本への輸出13億6,400万ドル、輸入5億100万ドル、出超額8億6,300万ドル(前年比9,300万ドル増)と更に拡大し、対パキスタン貿易では日本は恒常的な大幅出超国となっている。

 対パ貿易における日本の出超幅は、年ごとに拡大を続けている。

 

 日本の対パキスタン輸出品構成をみると、工業製品が圧倒的なシェアを占めており、そのなかでも機械機器類が大きな比率を占めている。
 主な輸出商品は、ガソリントラック、自動車部品・付属品、自動車用エンジン部品、ガソリン乗用車、ボイラー部品、オートバイ、ステンレス鋼板、繊維機械部品、

 

 

 

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