
どの輸入貨物を扱っている。 1990年の入港船舶数は1,940隻で、貨物取扱貴は約2,820万トン(輸出貨物14,132,800トン、輸入貨物14,086,300トン)に達している。
カシム港(Port Mubammad Bin Qasim)は、カラチ港の船混み状態を解消するためのパキスタン第2の対外貿易港として、また、国営製鉄所(Pakistan Steel Mulls Corporation Ltd.)の原料(鉄鉱石、石炭など)を供給する港として、カラチの東方56キロのマタラム沿岸のフィッチ・クリークに建設され、1983年に開港した。 同港は、鉄鉱石、石炭、肥料、小麦などの輸入貨物と、米、コークス、クリンカー及び鉄鋼製品などの輸出貨物を主として取り扱っており、1990年の入港船舶数は174隻で、貨物取扱量は5,312,000トンに達している。
以上のほか、アラビア海に面したグワダル港(Gwadar)があり、主として船舶解撤業に使用されている。また、アラビア海のバルチスタン沿岸にはパスニ港(Pasni)がある。
パキスタンにおける主要港の設備その他の概要は、次の通りである。
1.カラチ港
同港は、カラチ港湾局によって管理され、港内に東埠頭(延べ2,628.1m、水深8.5m〜10.4m)と西埠頭(延べ1,289.7m、水深5.5m〜11.6m)がある。
200G/T以上の航洋船の入出港には、水先船の使用が必要である。曳船は、港湾局所有の曳船(ボラード・ブル18トン〜35トン)7隻が使用できる。
東埠頭には17バース、クレーン(能力3トン)60基、西埠頭には8バース、クレーン(能力2トン)35基などの設備がある。このほか、荷役用ハシケ専用の2バース、クレーン9基(能力30トンx1基、
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