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 パキスタンには、石灰石、岩塩、石膏、珪土、石炭、天然ガスなどの埋蔵があり、黒鉛、銅、マンガンなどの埋蔵も発見されている。
 しかし、隣国のインドやイランで産出されているような重要鉱産物の埋蔵がなく、鉱業資源に乏しい。
 パキスタンで産出量の比較的多い資源は、天然ガスおよび石灰石であるが、それも国内需要を満たす程度に過ぎない。
 原油、鉄鉱石、石炭などの産出量は少なく、また、銅、マンガン、ボーキサイト、燐鉱石などは商業採算にのる可能性はあるが、その規模は小さい。

 パキスタンの鉱業は、第1次世界大戦後に鉱物採掘が始まっているが、比較的新しい産業である。
 国内資源探査は、1947年の独立後に盛んに行われるようになったが、未調査の部分が多く残されている。

 

 

 

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