日本財団 図書館


 

れ、現在ではトロール船56隻および多数の小型漁船を同時に収容することが可能である。
 また、漁港には競売用の広 問 、冷 蔵倉庫、魚加工設備などがある。
 倉庫は、岸壁に沿って床面積33,000平方 m の中継貨物倉庫7棟(貨物保管能力52,600ト ン)、貨物保管用の上屋2棟と倉庫2棟 ( 24,675平方 m 、貨物保管能力43,700トン)、鉄鉱石貯蔵所(床面積85,000平方 m )などがある。このほか、冷凍倉庫、露 天 倉庫なども使用できる。
 清水、食料、燃料油、石炭などの供給が可能である。
 曳船は民間所有の曳船が利用できる。
 船舶修理施設は、Hindustan Shipyard Ltd. 所有のドライドック ( 長さ244m、幅 37m、最大85,000DWTまでの船舶の入渠修理可能 ) 、港湾局所有のドライドック ( 長さ137.2m、幅18.4m、水深5.6m ) 、その他船舶修理工場が多数ある。
 同港の開発計画として、外港に8万DWT級石炭船専用バー ス の建設、グラブ荷揚機と コンベヤ装置の新設、近代的荷役装置を完備したコンテナ・バー ス の建設、6万DWT級一般貨物船専用バー ス の建設、倉庫2 棟(各能力15,000トン)の建設、近代的曳船2隻および埠頭クレーン(能力10トン)2基の購入などが計画されている。

8.ツチコリ ン港

 同港は、インド南端の コモリン 岬の北東104キロの地点に位置し、マナール 湾に面した商港である。
 港は旧港 と新港から成り、旧港には荷役用の埠頭、桟橋、突堤などが多数あり、主としてハシケを使用して荷役を行なっているが、現 在では貨物の大部分は新港で扱っている。
 旧港の主要設備は、埠頭クレーン(能力1トン〜5トン)、移動クレーン(能力10ト ン)2基、中継貨物倉庫13棟(保管能力25,460トン)、露天貨物保管用上屋(能力61,500トン)などである。
 清水、食料な どの供給が可能である曳船も利用できる。
 船舶修理施設は、船舶の小修理のみ可能である。
 1992年の入港船舶数は41隻(98 9,280DWT)である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION