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 新ツチコリン港は、長さ4,103mと長さ3,888mの防波堤で囲まれた人造港である。
 港の入口は幅152mで、全長228m、吃水8.24m、最大4万DWT型船の入港が可能である。
 主埠頭(長さ877m)には4バース(長さ192m×2バース、長さ168m×2バース)のほか、最近稼働した新バース(No.5およびNo.5バース)がある。
 新旅客ターミナルも最近稼働した。
 倉庫は、中継貨物用上屋2棟(各床面積5,400平方m)、倉庫3棟(合計15,480。平方m)、露天貨物保管場所(約24,000平方m)などがある。クレーンの設備は、埠頭クレーン(最大能力10トン)、移動クレーン(能力12トン〜75トン)などのほか、フォークリフト・トラック(能力3トン)、その他各種の荷役装置がある。
 コンテナは、一般貨物船用バースで扱っており、バースに沿ってコンテナ格納所(床面積1万平方m)がある。
 バルクカーゴ・ターミナルの新突堤(長さ292m、幅22m)は、最大5万DWT型石炭運搬船の収容が可能であり、また最近係船用ドルフィン2基が稼働している。
 北防波堤のタンカー・ターミナルには、係船バース(長さ228m、水深8.24m〜9.14m)がある。
 清水、食料、バンカーなどの供給が可能である。
 曳船は4隻が使用できる。
 1992年の入港船舶数は801隻(15,547,580DWT)に達している。
 同港の開発計画として、新港へ至る水路の水深を10.98mに凌渫中である。
 また、近代的コンテナ荷役設備の購入、2バースの増設などが計画されている。

 

(4)造船事情

 インド政府は、造船業の発展に力を入れており、国営造船所が7社ある。民間造船所は約30社あるが、これらは小規模の造船所であり、バージ、ランチ、タグボート、凌渫船、漁船などを建造している。
 現在、インドにおける主要造船所の設備その他の概要は、次の通りである。

 

 

 

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