
7. ビサクハパトナム港
同港は、ベンガル湾に面したコロマンデル沿岸に位置し、鉄鉱石、マンガン鉱、クロム鉱、鉄鋼製品などの輸出貨物と、石油、石油製品、亜鉛鉱、石炭、食用油などの輸入貨物を扱っており、1992年の海上輸送貨物取扱量は2,152万トンに達している。 港は外港と内港から成り、外港には6バース(全長1,613.36m、水深10.06m〜17.00m)、内港は14バース(全長2,572.53m、水深9.45m〜10.21m)がある。 外港の指形状の鉄鉱石専用バースは、12万DWT型船(全長270m、幅42m、吃水15.3m)までの船舶の収容が可能であり、コンベヤ・ベルト、大型積込機などによって、1時間当り8,000トンの鉄鉱石を船内へ積み込むことができる。 外港には、10万DWTタンカー(全長260m、吃水14.3m)の収容可能な係船ブイがある。南防波堤付近を航行中のタンカーで、内港に入港不可能な場合は、この係船バースで荷揚げすることができる。外港に最近建設された新オイル・バースは、最大15万DWTタンカー(全長280m、吃水17.0m)の収容が可能であり、タンカーから原油をパイプラインによって直接精油所に荷揚げすることができる。 このほか、内港にも2オイル・バース(0R1バースは長さ183m、水深9.75m,0R2バースは長さ183m、水深10.06m)があり、タンカーの収容が可能である。LPG船もこの2バースを使用している。 内港のバースEQ6(長さ167.64m、水深10.06m)には肥料、燐酸塩などの荷揚げに必要な機械設備があり、1日当り肥料8,OOOトンの荷揚げが可能である。 内港のバースWQ5(長さ195.07m、水深10.21m)は、アルミナの積込み、苛性ソーダの荷揚げなどに使用されている。 コンテナは、内港のバースEQ5(長さ167.4m、水深10.06m)で扱っており、全長168m、吃水10.05mまでのコンテナ船の収容が可能である。 設備としては、高架クレーン(能力50トン)1基、コンテナ倉庫(床面積55,000平方m)、その他各種の荷役装置が利用できる。 内港のバースWQ2(長さ182.88m、水深10.06m)およびバースWQ3(長さ201.20m、水深10.70m)は、主として石炭運搬船が使用している。 漁港は、トロール船修理用のスリップウェーを初め、広い範囲に亘って近代化さ
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