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6.パラジプ

 同港は、ベンガル湾に注ぐ マハナジ河の河口に位置した鉄鉱石積出港で、1992年の入港船舶数は554隻(2, 004,810DWT)に達している。
 港の入口へ至る水路 ( 長さ2,020m、幅190m、水深12.25m)は、入口の水路(長さ500m、 幅160m、水深12.25m )と接続しており、全長259.1m、吃水11.85mまでの船舶の入港が可能である。
 港内には、一般貨物 船用の2バース( 長さ415m、水深10.69m、長さ215m、水深10.69m)、バラ積貨物船用の埠頭バース (長さ215m、水深1 0. 0 m ) などがあり、石炭、肥料、穀物などを船倉からトラック ヘ 急速に荷揚げするため、移動式ホッパー3基が稼働して いる。
 埠頭バース は中継貨物倉庫と接続しており、埠頭にはクレーン設備はない。
 係船バース は、長さ167.75m、吃水1 0.67mまでの船舶の収容が可能であるが、荷揚げは港湾局所有のハシケを使用して行なっている。
 貨物保管設備は、一般貨物 船専用バース に中継貨物倉庫3棟 ( 1万平方m )、港湾局所有の倉庫4棟 ( 1万平方m )、Central Warehousing Corp. 所有 の倉庫3棟 ( 6千平方m )などがあり、保管能力は合計6万トンに達している。
 このほか、ばら荷専用の広大な露 天 倉庫があ る。また、港の周辺には輸出向けエビを保管するため、冷凍倉庫が多数ある。
 クレーン設備は、一般貨物バース に埠頭クレ ーン(能力13トン)4基、移動クレーン(能力12トン〜30トン)、フォークリフト(能力3トン)などがある。バルクカーゴ・ ターミナルには、長さ155m、幅13.75m、水深11.89mの ジェティ(8万DWT型バルク・キャリアの収容可能な機械化された 鉄鉱石専用バース)があり、1時間当り2,500トンの鉄鉱石の積出しが可能である。
 清水、食料、燃料油などの供給が可能で ある。
 曳船は3隻(ボラ ード プル13トン × 2隻、30トン × 1隻)が使用できる。
 船舶修理は、小修理のみ可能である。
 同港の 開発計画として、最大20万DWT型船の収容を可能にするため、水路の水深を18.5mに凌漢し 、新バースを建設する予定で ある。
 また、鉄鉱石およびその他の鉱物の港内への輸送量の増大を図るため、鉄道網の整備拡充が計画されている。

 

 

 

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