
5. カンドラ港
同港は、アラビア海のグッチ湾の西岸に位置し、石油、食用油、穀物、砂糖、肥料、硫黄、鉄鋼、金属・金属製品、一般貨物などの輸入貨物と、塩、糖蜜、食用穀物、鉄鋼などの輸出貨物を扱っている。 1992年の入港船舶数は976隻で、貨物取扱量は880万トン(輸入貨物6,346,700トン、輸出貨物2,414,800トン、その他38,500トン)に達している。港は天然の安全に防護された良港で、長さ1,440mの突堤(最大水深9.75m)があり、一般貨物、バルクカーゴなどの荷役のため、大型船6隻または中型船7隻の収容可能なバースがある。 係船用の5バースは、最大吃水10.67mまでの船舶用の1バース、最大吃水9.14mまでの船舶用の1バースと吃水7.02m〜7.62mまでの一般貨物船用の3バースから成っている。 クレーン設備は、電動クレーン32基(能力10トン×1基、6トンx7基、3トンx24基)、移動クレーン4基(最大能力15トン)、フォークリフト・トラック9台(最大能力5トン)、その他貨物積込機、各種トラクター、トレイラーなどが多数ある。 コンテナは、コンテナ専用の荷役装置を完備したNo.6カーゴ・ジェティで扱っている。 穀物、肥料などバルクカーゴは、No.1カーゴ・ジェティで扱っており、鉱石その他バラ積貨物専用の荷役設備、倉庫、上屋などを完備している。 タンカー・ターミナルには、全長225.55m、吃水9.14m〜10.36m、最大4万DWTまでの船舶の収容可能な3つのオイルバースがあり、4本のパイプライン(直径30cm,35cm,40cm,50cm)によって荷揚げが可能である。 このほか、燐酸、アンモニア、食用油、その他液体化学品など専用のパイプラインや貯蔵タンクなどが使用できる。 曳船は4隻(最大ホラードプル40トン)が使用できる。 清水、食料、バンカーなどの供給が可能である。 船舶修理施設は、長さ73.15m、幅12.19m,2,700DWTまでの船舶の入渠可能な浮ドック、その他多数の修理工場がある。
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