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 また、Bharathi Dockには、全長274m、吃水16.2mまでの鉄鉱石運搬船の収容可能なバースがあり、1時間に付き鉄鉱石4,000トンの積み出しが可能な機械設備2基がある。
 清水、食料、燃料、ディーゼル油、各種バンカーなどの供給が可能である。
 曳船は6隻(ホラードプル12トン〜31トン)が使用できる。
 船舶修理施設は、Chokhami International Ltd.所有の浮ドック2基(吊り上げ能力(4,000トン、2,400トン)のほか、ドライドックを必要としない甲板修理やエンジン修理を行う修理工場が多数ある。
 同港の開発計画として、Bharathi Dockの鉄鉱石運搬船用のバースを水深19.0mに凌漢し、最大17万DWT型船の収容を可能とする計画がある。また、北マドラス火力発電プロジェクトに必要とする石炭を輸送するため、衛星港を建設する計画がある。
 この新港には、長さ6kmの防波堤を建設し、最大6万DWT型船の収容が可能なバースを設ける予定である。また、この新港はマドラス港周辺のマナリ工業団地の製品も扱う計画である。
 港から19.2キロの地点にマドラス国際空港がある。

4. モルムガオ港

 同港は、ボンベイの南方約370キロの地点に位置し、ゴアの鉄鉱石積出港として知られている。
 防波堤の東方に水深約7mの錨泊地と、バスコ湾の東西に水深約4mの錨泊地がある。
 アグアダ岬の西方約2マイルの沖合に水深約16mの錨泊地がある。
 大型船は、港の北方および西方の沖合の錨地で錨泊できる。
 最大305,900DWT(全長340m、吃水22.5m)までの鉱石運搬船の収容が可能である。
 同港は主として、鉄鉱石、マンガン鉱、アルミナ、油粕、冷凍エビなどの輸出貨物と、石油、バルク液体、化学品、肥料、機械類、鉄鋼、一般貨物などの輸入貨物を扱っている。
 1992年の入港船舶数は425隻で、海上輸送貨物取扱量は1,626万トンに達している。
 このうち、輸出貨物は、1,379万トン(うち1,347万トンは鉄鉱石)、輸入貨物は

 

 

 

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