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 1980〜91年の期間に、インドの国内総生産(GDP)は、年平均実質5.4%の割合で増加した。1991〜92年におけるGDPの成長率は、実質で1.2%に後退したが、1992〜93年は実質4%増に回復した。1993〜94年には約4.5%に増加したものと推定されている。
 農業部門(林業、漁業を含む)は、1992〜93年にGDPの約31,8%を占め、労働人口の約66%(1992年)が農業部門に従事している。
 主要換金作物は綿花(綿織物と原綿の2品目のみで、91〜92年の全輸出収入の約8%を占めている)、茶、米、香辛料、カシュー・ナッツ、コーヒー豆、ジュートなどである。
 1980〜91年の期間に、農業生産は阜舷と洪水による大被害にもかかわらず、年平均3.2%の増加を記録した。
 政府は、土地改革、濯機地の拡大、農業技術、品種改良の導入などにより、米、小麦などの食糧穀物の増産に努力している。
 インドの森林面積は、7,500万ヘクタールで、国土面積の約22.8%を占めている。政府の森林政策では、国土面積の3分の1に維持することを目標としているが、人口の急増とそれに伴う耕地への転用、河川開発、工業団地の設置などによって減少傾向にある。

 

 

 

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