日本財団 図書館


 

 

../images/118-1.gif

 

(6)船舶の輸入ルート

  (A)ライセンス発給機関

 シンガポールは自由貿易主義を堅持し、輸出入取引きの自由が原則的に認められており、輸入は原則的に自由であるが、一部の輸入制限がある。但し、船舶関係については自由である。
 これらは全て大蔵省貿易局が管理しており、輸入制限品目およびライセンス取得規制により、ライセンスの必要とする品目に対しては、同局輸出入部が審査の上、貿易局長(Direc−tor,Department of Trade)がライセンスを発給する。

  (B)輸入に対する機構、その他輸入上の問題点

 従来、特定品目の輸入許可審査は、関係各省庁の稟議を必要としていたが、76年1月以降、原則として審査窓口が貿易局輸出入部に一本化され、輸出入の制限は最小限度にとどめられた。
 関税制度については、シンガポールは自由港の原則から事実上きわめて低い関税である。
 関税は、一部の伝統的地場産業の保護、または社会政策上から課税対象となっている品目(石油製品、アルコール飲料、自動車、タバコ等)以外は無税で輸入される。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国からの輸入品は特恵関税が適用される。対日適用税率は一般税率が適用される。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION