日本財団 図書館


水深10.9〜12.8m)などがある。
 石油精製能カは、1日当り百万バレルに達している。
 清水、食糧、燃料、ディーゼル油などの供給が可能である。
 曳船は18隻(1,600馬力〜3,000馬力)が使用できる。
 船舶修理施設は、Keppel Shipyard Ltd.,Singmarine Dockyard & Engineering Pte Ltd.Far East−Levingson Shipbuilding Ltd.,Western Eagle(Pte)Ltd.,Sembawang Ship−yard Ltd.,Hitachi Zosen Singapore(Pte)Ltd.,Jurong Shipyard Ltd.,Pan−United Shipping(Pte)Ltd.,Sembawang Bethlehem Pte Ltd.,Eagle Engineerng Co.(Pte)Ltd.,Kwong Soon Engineering Co.(Pte)Ltd.,0verseas Shipyard Pte Ltd.,Promet Pte Ltd.,Singapore Shipbuilding & Engineering Ltd.,Atlantis Engineering & Construction Pte Ltd.などに修繕施設があり、各種船舶修理、改造工事などが可能である。
 シンガポールの中心街から11.2キロの地点にシンガポール国際空港がある。

(4)造船事情

 シンガポールの造船業の事業所数は、小型貨物船、曳船、はしけ、補給船などの造修を行う小規模な造船・修理工場、およびオイルリグ関連工場などを含めると、180社を超えており、従業員数は、下請業者の外国人労働者を含め約23,000人(92年現在)である。
 このうち、大手4社(ケペル、センバワン、ジュロン、日立造船シンガポール)が売上高の約85%を占めている。これら大型造船所に次いで、Far East Levingston Shipbuilding(FELS),Singmarine Dockyard,Pan−United Shipyard,Singapore Technologies Shipbuildingなど中型造船所が4社ある。
 シンガポールは、ドック能力(合計280万DWT)からして、世界最大の修繕能カを有し、10万DWT〜32万DWT級の大型タンカー及び32万DWT以上の超大型タンカーの修理が可能である。
 シンガポールでは、大手4社による修繕船設備の能カ拡張が相次いでいるが、新造船でも中小型船を中心に競争が激しくなっている。
 シンガポール造船業界の売上げの約70%は、修繕部門によるものである。92年の修繕部門の売上高は、19億3,600万シンガポール・ドル(前年比約13%減)となった。
 新造船部門は、91年の売上高は1億6,200万シンガポール・ドルで、曳船とバージが隻数では85%、トン数では64%を占めている。新造船部門の近い将来の見通しは悲観的であるが、中・長期の見通しとしては特殊船が有望であると発表されている。
 シンガポール大手造船所の95年の決算によると、各社とも当初の予想を下回る結果となっている。
 造船部門でみると、ケペル、センバワン、ジュロン各社の売上げは、横這いか減少、利益は

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION