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わが国は1957年8月31日にマレーシアとの国交を樹立し、60年に通商協定、65年に航空協定、70年に租税協定など2国間協定を締結し、経済面のみでなく、経済・技術協力、文化協力などを通じ、両国間関係は全般的に友好・親善裡に推移している。
 貿易関係では、わが国はマレーシアにとって第1の貿易相手国(輸出入貿易総額が最大)であり、93年の対日輸出の総輸出額に占める割合は13.0%で、シンガポール、米国に次ぎ第3位、同輸入は27.4%で第1位となっている。
 両国間の貿易関係は、日本側通関統計によると、76年以来日本の入超で推移し、特に84年以降は液化天然ガス(LNG)の対日輸出が本格化する反面、わが国の対マレーシア輸出が低迷したため、マレーシアの対日貿易黒字は大幅に拡大し、87年には26億米ドルを記録した。しかし、90年以降は逆にマレーシア側の入超に転じ、9偉にはマレーシアの対日赤字は約41億3,400万米ドルとなった。

 

 

 

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 4年のマレーシアの対日輸入を品目別にみると、機械・輸送機器が輸入総額の70%を超える292.5億リンギ(前年比33.6%増)、次いで原料別製品が62.3億リンギ(同15.6%増)、化学品が270億リンギ(同33.4%増)と、いずれも2ケタの伸びを示している。
 輸出品目でも、機械・輸送機器が64.7億リンギ(前年度比40.1%増)で、鉱物性燃料を抜いて第1位を占め、輸出総額に占める割合も35.2%となっている。
 一方、鉱物性燃料(原油、液化天然ガス等)は、42.7億リンギ(同1.2%減)で、輸出総額に占める割合は91年の36.9%をピークとし、漸次低下している。
 天然ガスは従来、全量を日本へ輸出していたが、94年には日本向けが総量の96%となっており、新規輸出先として韓国が参入している。また、鉱物資源も29.4億リンギ(同8.4%減)と89年以降減少傾向にある。

 

 

 

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