日本財団 図書館


タンカー・ターミナルには、民間石油会社所有のオイル・ジェッティ3基がある。
 清水、各種バンカーなどの供給が可能である。
 曳船は、港湾局所有の3隻(2,000馬カ、1,320馬カ、1,200馬力)が使用できる。
 船舶修理施設は、Penang Shipbuilding Corp所有の修繕用浮きドック2基(能力450トン、1,000トン)、Hong Leong Lurssen Shipyardの修繕設備などが使用できる。
 港から19.2キロ遠方のペナン島に空港(Bayan Lepas Airport)がある。

  10.クラン港(Klang)

 同港は、マラッカ海峡に面し、首都クアラルンプールから約40キロの地点に位置し、マレーシアでは最大の貿易港である。
 港は、パーム油、木材、ゴム、各種製品などの輸出港であり、石油、機械類、石炭、紙、鉄鋼、肥料などの輸入港である。
 1994年の入港船舶数は7,310隻で、貨物取扱量は3,330万トンに達している。
 港は、クラン港湾局によって運営・管理されている。
 港内へ至る水路は、北水路(幅153m、水深11.6m)と南水路(幅366m、水深12.5m)あり、水路の航行には水先人の乗船が必要である。
 南港(48ヘクタール)には、4バルク・バース(全長676.4m、水深10.1m〜11.3m)、沿岸航路船用の4バース(全長401.2m、水深5.5m〜6.0m)などがあり、各種のクレーン(最大能力10トン)が使用できる。
 北港(248ヘクタール)には、一般貨物船用の7バース(全長1,413m、水深9.Om〜11.5m)・液体バルクカーゴ用の2バース(全長426m、水深11.5m)、乾バルクカーゴ用の2バース(全長426m、水深11.Om)がある。
 ドライ/バルク・ターミナルは、主に肥料を扱っており、高速クレーン2基があり、コンベヤ・ベルトによって倉庫4棟に接続している。
 南港のバース1号と2号(各長さ176,7m、水深11.3m)は、最大4万DWT型液体/バルク・キャリアの収容が可能である。
 北港のバース22号と23号(各長さ213m、水深11.5m)は、最大6万DWT型液体/バルク・キャリア、24号と25号(各長さ213m、水深11.0m)は、最大4.5万DWT型乾/バルク・キャリアの収容が可能である。
 南港には大型倉庫8棟(71,980平方m)があり、北港には中継貨物倉庫5棟(27,381平方m)、倉庫11棟(43,143平方m)、その他保税倉庫(269,582平方m)などがある。
 北港のコンテナ・ターミナルには、7バース(全長1,718m、水深10.8m〜13.0m)があり、最大6万DWT型コンテナ船の収容が可能である。
 清水、各種バンカーの供給が可能である。
 曳船は、8隻(800馬力〜2,700馬カ)使用できる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION