4.シブ港(Sibu)
同港は、サラワク州西南部のラジャン河上流に位置し、挽材、丸太、ゴム、胡椒、えび、ココアなどの輸出港であり、食料、米、油、織物などの輸入港である。
1990年の入港船舶数は、乾貨物船が582隻、タンカーが137隻で、貨物取扱量は乾貨物が546,314トン、石油製品が379,273トンに達している。
旧港には、コンクリート埠頭(長さ148m、最少水深8.5m)、ハンケ埠頭(長さ48m)、上屋4棟(3,948平方m)などの設備がある。
新港は、埠頭(長さ296m、最少水深8.5m)、倉庫(10,949平方m)、危険貨物倉庫(520平方m)、露天倉庫(11,055平方m)などから成っている。
荷役設備は、移動クレーン(能力45トン)、各種トレイラー、フォークリフトなどが使用できる。
コンテナ・夕ーミナルには、コンテナ倉庫(4,620平方m)、新コンテナ・ヤード(1,932平方m)などがある。
タンカー・ターミナルには、長さ46m、水深4.9mのオイル・ジェッティがある。
清水、食料、ディーゼル油などの供給が可能である。
船舶修理施設は、Far East Dockyard などで、船舶の小型修理が可能である。
港から、4.8キロの地点にシブ空港がある。
5.コタ・キナバル港(Kota Kinabalu)
コタ・キナバルは東マレーシア・サバ科の首都で、港はサバ州西岸に位置し、サバ港湾局の管理下にある。
同港は、挽材、ココア豆、ゴム、ラタン、コブラなどの輸出港であり、機械類、建設資材、食料などの輸入港である。
1994年の入港船舶数は2,561隻で、貨物取扱量882,442トン(輸出134,800トン、輸入747,642トン)に達している。
港の北西460mの沖合に良好な錨泊地(水深16.4m)がある。
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