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荷役設備は、移動クレーン(能カ35トン)2基、各種フォークリフト・トラック、トラクター、トレイラーなどが多数使用できる。
 清水、食料、ディーゼル油などの供給が可能である。
 タンカーターミナルの石油埠頭には、民間石油会社専用のジェッティ2基があり、全長110m、吃水6.4mまでのタンカーの収容が可能である。
 曳船3隻(1,000馬力×2隻、190馬力×1隻)および係船用ボート2隻が使用できる。
 船舶修理施設は、Ironwoods Shipgard Sdn Bhd所有の修繕設備(全長76.2m、最大2,O00DWT船の修理可能)が使用できる。Brooke Dockyard & Engineering Works Corp所有のドライドックは、長さ68.6mまでの船舶の入渠修理が可能である。
 港から13キロの地点にクチン空港があり、クアラルンプール、シンガポール及びコキタナバルとの定期便が利用できる。

  3.ミリ港(Miri)

 同港は、サラワク州北西部に位置し、原油、石油製品、丸太などの輸出港であり、一般貨物の輸入港である。
 1993年の貨物取扱量は、原油・石油製品が4,513,878トン、丸太が2,206,093トン、一般貨物が389,311トンに達している。
 港は、ミリ港湾局によって運営・管理されている。
 埠頭は、沿岸船用埠頭(長さ62.17m、水深2.13m)と港湾局埠頭(長さ254m、水深2.10mがあるが、水深が浅いため、一般貨物船は4キロ沖合に錨泊し、ハシケ(能カユ80トン)および曳航用ランチを使用して荷役を行っている。
 港の北方約22.4キロの地点にあるクアラバラム錨泊地(水深9.2m)は、主に丸太の積み出しに使用している。
 倉庫は、港湾局所有の中継貨物倉庫4棟(2,165平方m)、露天倉庫(3,750平方m)、コンテナ倉庫(1,O00平方m)などがある。
 クレーン設備は、移動クレーン(能力7トン)2基、35トン・クレーン1基などがある。
 タンカー・ターミナルには、サラワク石油会社運営の係船ブイ3基があり、1号ブイは最大3万DWTタンカー、2号ブイは最大7万DWTタンカー、5号プイは最大12.5万DWTタンカーの収容が可能である。
 清水および食料の供給が可能である。
 曳船は、小型船用の曳船が使用できる。
 船舶修理は、Nam Cheong Dockyard,Sarawak Shipways S.B.,Nam Juan Bros.Welding Dockyardなどで、小型修理が可能である。
 港から約8キロの地点にミリ国内空港があり、クチンおよびコタキナバルとの定期便が開設されている。

 

 

 

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