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他方、わが国から見た場合、タイのシェアは同年の輸出総額の3.7%、輸入総額の3.0%を占めている。
 貿易収支は、わが国の恒常的な出超であり、1986年は円高などの影響もあって、大幅に改善されたが、87年以降タイ経済回復、わが国直接投資の急増に伴う資本財などの輸入増加により、両国間の貿易バランスは再び拡大基調にある。
 貿易構造は、従来わが国から機械機器、金属・同製品、化学製品などを輸出(これら3品目で輸出総額の90%)し、タイからの輸入品目は伝統的に食料品(冷凍エビ、鶏肉、砂糖など)、原料品(生ゴムなど)などであったが、最近は製品輸入が急増し、工業製品(機械機器、繊維、宝石、家具、事務機器など)のシェアが最も大きくなった。

 

 

 

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 投資関係では、わが国からタイヘの直接投資は、世界全体への投資額の1.8%(94年度)を占め、アジアのなかでは中国、インドネシア、香港、シンガポールに次ぎ5位となっている。タイ国にとっては、日本は第1位の大投資国となっており、1994年の外国投資総額の46.8%を占めている。

 

 

 

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