タイ国の輸入管理制度は、概して穏やかであり、原則として自由な輸入が認められており、国際的にはGATT(関税および貿易に関する一般協定)に加盟しているほか、ASEAN(東南アジア諸国連合)の加盟国として地域の関税引き下げに努力している。
輸入管理の方法としては、(1)輸入の禁止・制限、(2)輸入ライセンス制度、輸入課徴金の賦課などがある。
(1)原則輸入禁止品目
(A)公益上の理由によるもの(治安・衛生上の理由、共産主義宣伝、密輸入の防止など):プラチナ、古新聞紙、中国製印刷物、木材・同製品、電気機械式ゲーム機、鉛を含有する陶器など。
(B)国内産業の保護、生産・価格秩序の維持を目的とするもの:砂糖、米、大豆、錫、タイル類、紙製品、段ボール箱など。