タイの保有漁船は、零細企業による小型漁船が主流となっているため、政府は漁船の近代化、機械化、大型化の推進にカを入れている。
漁業の振興を図るため、タイ政府は、わが国の技術協力の下に、エビ養殖計画を実施したほか、アジア開発銀行の融資を得て漁船の近代化、流通施設の改善など、漁業開発プロジェクトを実施してきた。
また、水産庁は水産業の開発計画に従い、冷凍漁船の導入、トロール漁法の導入、漁具・漁法の改良、既存漁船の機械化、外洋への進出、陸上施設の改善と輸送網の整備などを実施している。
この結果100G/T以上の鋼造漁船については、92年の11隻(5,682G/T)から95年には29隻(16,962G/T)へと急速に増強・拡充された。