日本財団 図書館


である。95年現在の従業員数は625名である。

 

  5.Italthai Marine Co.,Ltd.

    (所在地)本社:Italthai House 11th Floor,2013 New Petchburi Road, Bangkok 10310, Thailand

    (造船所):369 Soi Itakian Thai, Taiban, Samutprakarn, Thailand

 

 同社造船所は、サムトプラカーン地方のチャオプラヤ川の沿岸に位置し、建造船台(長さ350m×幅34m)、高架クレーン(能カ50トン)2基があり、6,O00DWT型船の建造・修理が可能である。
 また、同社保有の浮ドック2基は、4,000G/T及び6,000G/T船の修理が可能である。95年現在の従業員数は517名である。

 

 現在、タイの造船所は、5,000G/T級船舶の建造が可能であるが、造船活動の多くは国内市場向けの小型船に限られており、次の4グループに大別できる。

  1.特殊船(曳船、 凌船、巡視船、調査船など):

 この種類の船舶の多くは、政府機関および国営企業から発注されている。最近、国内造船所は、海外からもこれら特殊船の建造を受注している。

  2.内陸水路および沿岸貿易用の小型船(バージ、ライター、小型バラ積貨物船など):

 最近、民間投資家が沿岸定期航路船への投資に興味をもっようになった。

  3.小型旅客船およびプレジャー・ヨット:

 国内経済の好転に伴い、この種類の船舶需要は増大している。国民は、河川や海洋への旅行に余暇を過ごす傾向にある。
 タイの造船所は、海外の船主からも高い評価を受けており、プレジャー・ヨットにっいては、国内船主のみでなく、欧州、米国、中近東諸国からも受注している。

  4.漁船:タイの保有漁船の大部分は、木造船であり、鋼造漁船の建造を必要としているが、政府の財政援助に限度があるため、鋼造漁船建造の発注は、期待していた程増加していない。
 また、最近、タイ湾の海洋生物資源保護の目的で、政府が湾内の漁獲量を規制しているため、小型漁船に影響を及ぼしている。

(5)漁業事情

  (A)漁業の実態タイの漁業は、全長1,874kmの海岸線をもつタイ湾をはじめ、アンダマン海、南シナ海などを主要漁場とする海洋漁業と、国内の河川、湖沼、貯水池を漁場とする淡水漁業から成っている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION