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 (D)船腹拡充計画

 シンガポールにおける船腹拡充計画には、政府が主体となって総合的に策定し実施するというような具体的なプロジェクトはなく、民間の各海運企業がそれぞれ独自の船隊増強計画を立て、それを推進して、各自の海運競争力の強化に努めている。
 しかし、政府は、経済開発局(EDB)が作成した“優先開発業種リスト”に該当する外資導入の企業に対しては、税制、融資などの面で優遇措置を講じ、外資の投資を誘致している。このリストに記載の「船舶および輸送用機械類」の項には、タンカー、コンテナ船、バルク・キャリア、LASH船、曳船、その他各種の船舶が含まれており、これら船舶の拡充に積極的な態度を示している。

(3)港湾事情

 シンガポール港は、太平洋とインド洋とを結ぶマラッカ海峡の入口に位置した天然の良港であるが、1819年に英国がこの地に貿易港を建設して以来、マライ半島、インドネシアなどの熱帯1次産品の中継貿易港として急速に発展した。

 

 

 

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