現在、同港は自由貿易港であり、国際貿易の要路にあるため、世界海運会社約500社の船舶が出入しており、貨物取扱量の年毎に大幅な増加を示している。
最近における同港の入港船舶隻数および海上輸送貨物取扱量は、次の通りである。
同港は、シンガポール港湾局が管理・運営しており、港湾施設は、港湾局所有の5大埠頭、鉄道、倉庫、荷役用最新鋭機械設備、はしけ、曳船、補給船、消防艇、救難船、その他各種の近代的施設を完備し、極めて効率的な機能を発揮している。
1.ケペル埠頭(Keppel Wharves)
埠頭(全長4.7キロ、低潮時水深9.8m)は、外航船22隻と沿岸航路船10隻を同時に収容することができる。エソパイヤ・ドックには、RO/RO船用のバース(水深8.5m)がある。
主な設備としては、倉庫(125,000m2)、露天倉庫(83,300m2)、冷凍倉庫(15,500m2)などのほか、最近5階建て倉庫2棟が建設された。
ケペル埠頭では主にバラ積み貨物を扱っている。
2.センバワン埠頭(Sembawang Wharves)
埠頭には5バース(延べ821.67m、水深8〜10.4m)があり、主としてドライ・バルク・カーゴ、木材、ゴムなどを扱っている。
主な設備は、倉庫(51,000m2)、露天倉庫(46,400m2)、コソテナ置場(10,500m2)などがある。