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オ 電光掲示板による全国地域安全運動・薬物乱用防止・自転車の防犯登録・万引き防止等の広報を実施した。
(3) 少年の健全育成活動
ア 6月22日、大町を中心とした、小学校5年・6年生85名を「大町少年セフテイクラブ(少年防犯隊)」の隊員に任命し、7月22日仙台空港、12月20日県警察本部において移動研修を実施した。
イ 12月1日、東北福祉大学野球雨天練習場において、防犯少年野球教室を開催し、県内から応募した28チーム432名が参加した。
(4) 有害環境排除活動
少年の健全育成と環境美化推進のため、各関係機関・団体を取り込み一丸となって、5月1日から12月末までの間、延28回にわたり延人員1,187人の参加を得て、テレホンクラブのビラ・デートクラブのピンクチラシ・放棄自転車・放棄バイクの撤去回収活動を強力に実施し環境浄化を図った。
民警一体となって実施した結果、風俗事犯7事犯、5事務所52名(前年比+22名)の検挙に貢献した。
(5) 地域安全ニュースの発行
発生した犯罪を分析し、迅速に「地域安全ニュース」を18回、延12,500部発行し、地域防犯連絡所・町内会等を通じて、回覧により情報を提供し、犯罪の再発防止を図った。
5 モデル地区活動の効果
(1) 自主的地域安全活動体制の確立
管内を網羅している既存防犯協会の活性化を推進し、自主活動の推進と各種行事に対する積極的参加を図り、また、地域防犯連絡所の見直しを実施し、213ケ所を新たに委嘱した。
(2) 各関係機関・団体・地域住民等を巻き込んだ環境整備活動の推進
有害ビラ・チラシ等の撤去回収活動等を通じ、テレホンクラブの規制をはじめ、青少年を有害環境から守る気運が高まり、青少年保護条例の改正に至った。
(3) 犯罪発生状況
平成8年中における管内の刑法犯の発生は、4,230件で、前年比△412件であり、特に、地域住民が身近に感ずる窃盗犯は、前年より385件少ない4,230件と大幅に減少する一方、窃盗犯の検挙が1、448件と前年比+75件であった。
また、窃盗犯の主な手口の発生件数を比較すると
出店荒し発生81件前年比△13件
万引き発生765件前年比△140件
置引き発生225件前年比△76件
オートバイ盗発生548件前年比△38件
自転車盗発生1,475件前年比△86件
上記のように前年を大幅に下廻っている。
なお、凶悪犯の強盗5件、強姦1件、強制わいせつ3件が発生したが、いずれも検挙につながるなどの効果が表われている。

 

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