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あることになる。

 

9・9・4 雨、霧などの影響

 図9・17ではマイクロ波が水蒸気によって減衰を受けることを示したが、水蒸気が凝結してできた水滴があると、そこでレーダー電波はその一部が反射され、また、吸収されて減衰をする。水滴によるレーダー電波の反射からレーダーが雨域を表示し、その中にある小物標の反射波をマスクしてしまうこともよく知られている。ここでは実験データにより、レーダー電波の雨の中あるいは霧、雪などの中での減衰の効果について見てみよう。

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 図9・26の中の実線はマイクロ波の雨による減衰の実測結果であり、図に示してあるとおり、16mm/hr の強雨から 0.25mm/hr の霧雨までを四段階に分けて示してある。また、同じ図の破線は霧(又は雲)の中での減衰を視程別に三種類のデータとして示している。可視距離400ft(約120m)のような霧中では、レーダーはその何百倍もの電波の到達距離を有することになる。

図9・27から図9・29までは図9・21に示した3cm波レーダーを使って雨、雪(あられ)及び霧の中でレーダーの探知距離の減少を示したもので、曲線に付してあるA、B、Cはいずれの図も同じ物標を

 

 

 

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