このiなる電流は実際にはベクトルで示せば、次の図のように、IとVとは同位相であって、偏角をもたない、直流回路の場合と同様である。
よって、実効値のIとVとの関係式は次のようになる。
実際面では、このような回路は電熱器とか、白熱電球だけの回路に適用される。
〔備考〕本章以降に出てくるVI表示はいずれも実効値を示すことにする。
(2) 静電容量(C)だけの回路
図2・13(a)のように、静電容量(C)を接続した回路に交流電圧
v = √2 ・V・sinωt 〔V〕
を加えると、
- Vが最大のとき充電される電気量が最大充電のため流れ込む電流は零となる。
- Vが減少しはじめると充電された電気量は逆方向の放電電流として放出される。
- Vが零になったとき電流が最大となる。
となり、以降これを繰り返す。
このように静電容量Cに交流電圧を加えると図2・13(c)に示す電流が流れ、