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(ロ)木製クリートによる方式

 冷蔵庫、魚倉、冷凍室などに布設するケーブルは、天井、側壁の表面から離して布設する為、ケーブルの固定は、4.2.3 (11) に示すような木製クリートで行う場合がある。

(b)ケーブルの固定間隔、積重ね、バンド巾

 ケーブルの固定間隔、ケーブル積重ね、バンド中(又はケーブル結束巾)を図4.67に示す。

(i) ケーブルの固定間隔

 ケーブルの固定間隔は、JG規定及び各船級規則に規定があり、3.4.2(12)の 表3.4−4を標準とするが、前にも述べた通り一般には、ケーブブルの太さによって、これらの間隔を変えることはせず、約300mmに統一している。また、水平の主電路においては、図4.67のように、固定間隔を支持金物(ハンガー)1つおきにしてよい。

  注:船主、船級により指示ある場合は除く。

(ii) ケーブルの積重ね (図4.68参照)

(イ) ケーブルの積重ねは、原則として2層までとし、積重ね高さは50mm以下とすること。

(ロ)ケーブルを積重ねるときは、原則として 太い線を下積み とする。

(ハ)ハンガ上のケーブルは、 中央部が高く なるように積む。

(ニ)ケーブルは、 ハンガの上面に積む のを原則とする。

(ホ) 調理室、洗面所、浴室、便所等湿気の多い区画では、ケーブルの積重ねは努めて一層とする。

(iii) バンド巾

 バンド巾は、なるべく小さくした方が、ケーブルを固定するにはより良いが、作業の合理性を考え、 最大2mm位を標準 とする。

 

 

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