(a)防熱
(i)ケーブルは、蒸気管の防熱材表面より、200mm以上離して布設すること。
(ii)高温又は熱気が甚だしく集積する場所の電路には、耐熱性材料による熱よけ又は冷却通風など有効な防熱処理を施すこと。
(i)貫通部において電線貫通金物が蒸気又は排気管貫通部によって極端に加熱される場合は、これら高温貫通管を冷却するなどの考慮をすること。
(b)防湿
蒸気管、水管、油管などの継手又は弁類の近くに布設された電路には、要すれば適当な構造により滴下する水分、油分に対する保護を行うこと。
(c)外傷保護
(i)機関室の床下や、機械の周囲などケーブルが損傷を受け易いと考えられる場所に布設する場合は、金属管、可とう金属管などにより保護すること。図4.40〜図4.42を参照。
(ii)甲板上にケーブルを布設する場合は、金属管又は金属おおいによって保護すること。
(i)ハッチ、出入口、はしご裏、通路に面したところの立上り電路、甲板貫通部、倉庫、糧食庫などで、貯蔵物の移動など、機械的、人為的に損傷を受けるおそれのある場所では適当な保護をすること。
(d) ねずみよけ
金属管、トランク、電線貫通箱、コーミングなどの端のすきまが10mm以上のときは、必要に応じてねずみよけを施すこと。また、詳細については、4.10参照。