
2.レーダー・トランスポンダー安全性能試験器 2.1 太洋無線株式会社 TRT−100 2.1.1 概要 本装置(SART専用試験器)は海上に於ける人命の安全確保を目的とした9GHz帯レーダー・トランスポンダー(SART)の主要電気性能を至近距離空間において無接続のまま点検・計測する目的で構成されたものです。 本装置は定期及び第1種中間検査等の為、船舶からSARTを降ろし、認定整備事業所の電波無響室内で作動・性能試験に適用する。 2.1.2 本装置の構成 −1 SART専用試験器(本体)……1台 −2 取扱説明書……1部 −3 各校正表……1部 −4 AC電源ケーブル……1本 −5 DC電源接続ケーブル……1本 −6 予備ヒューズ(1.5A)……1個 −7 AC電源ケーブル変換プラグ……1個 −8 周波数計用予備検波器……1個 −9 予備ランプ……2個 −10 スパーナ(アンテナ部分離用)……1個 ※2.2〜2.10の部品は本体上蓋に挿入 2.1.3 操作面等の説明(図−7、図−8を参照のこと) −1“POWER”スイッチ 交流電源スイッチであり、一回押すと電源がONになり、緑ランプが点灯します。再度押す電源がOFFとなりランプが消灯します。 −2“CHECK/MEASURE”スイッチ CHECK側にすると本装置の自己点検、SART側を計測するときはMEASURE側に切替えて下さい。 −3“e.i.r.p/SWEPT FRQ”スイッチ e.i.r.p側のときはSARTの実効受信感度及び実効幅射電力の計測、その他の計測は“SWEPTFRQ”側に切替えて下さい。 −4“FRQ”ツマミ 擬似レーダー波の発振周波数を可変するもので、11時方向で9350MHz、反時計方向一杯に回すと9200MHz以上、時計方向一杯回すと9500MHz以上変えることが出来ます。 −5“P.R.P”ツマミ レーダー波のパルス幅を変える時に操作します。通常は反時計方向一杯に回した状態の500ppsで用います。本装置だけの場合でも自己点検で音響表示、或いは“TRIGGER OUT”をオシロスコープで観測及び計測できます。 −6“LEVEL”ツマミ SARTの実効受信感度を計測する為の擬似レーダー波レベルを可変するツマミです。 前ページ 目次へ 次ページ
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