日本財団 図書館


 

 四国4県は、中部運輸局管内の北陸3県とともに、観光交通地域振興アクションプラン策定のための初の地域指定を受けました。四国運輸局では、交通と観光各々のハードとソフトを有機的に連携させた共通の将来ビジョンを検討することで、観光を通じた四国の地域振興・地域経済の活性化に寄与することを目的として、西暦2005年を目標年次とする四国の観光交通地域振興アクションプランの策定を進めています。
 アクションプランの策定作業は、四国観光立県推進協議会の行う「四国広域観光モデルルート策定調査」と連携、協力して行われています。具体舳こは、広域観光モデルルートの設定、グリーンツーリズム等の新たな旅行システムの導入、情報提供等の観光ソフトの開発や個人化・グループ化の進む観光客に配慮した異種交通機関の乗り継ぎ利便向上、周遊パス等の設定等交通ソフト面での新たな対応を交通基盤施設・観光施設等のハード面の整備の進歩と一体的に検討することにより、架橋時のみならずそれ以降も引き続き四国観光の魅力や利便性を増加させることを目指しています。
 これまでに2回のアクションプラン策定委員会が開催されましたが、観光立県推進協議会の側でも、4大都市駅頭における大規模なアンケート調査、モデルルート原案作成などを行いました。今後は関係者からのアクションプランに盛り込むべき事項の提出、モデルルート原案に対する雑誌誌上での読者アンケートなど、両方の調査いずれもが最終策定に向けての追い込み作業が行われています。

3. 第11回日韓観光振興協議会の四国での開催

 日韓観光振興協議会は、昭和60年(1985年)8月ソウルで開催された日韓定期閣僚会議において、観光振興の分野における協力を推進するため両国の観光当局間の協議会を定期的に開催することが合意されて以降、過去10回開催され両国の観光振興に多大な成果を上げています。協議会は、毎年、日本と韓国で交互に開催していますが、第9回目の開催からは地方における観光や国際会議を促進する観点から、日本側開催の場合は、東京以外の地方で開催することとなり、前回(平成6年9月)の日本側開催地は九州でしたが、今回は四国(愛媛・香川県)で開催されました。
 1月28日に松山で開催されたソ・チョンペ韓国文化体育部観光局長と和田観光部長との政府当局間協議に引き続き、翌29日は四国運輸局主催により、山下四国運輸局長以下各県観光担当部(次)長、JR四国の観光立県推進協議会メンバーとの間で、意見交換会が開かれました。会議では観光立県推進協議会や各県の韓国人観光客誘致活動について報告がなされましたが、韓国側からは、韓国において四国の認知度が九州に比べてまだまだ低いこと等が指摘され、各県単独の誘致活動より、四国全体で統一した活動による認知度上昇努力が効果的であるとの発言がありました。

4. JRグループデスティネーションキャンペーンヘの協カ

 本年11月から来年1月にかけて、JRグループ全社共同のデスティネーションキャンペーンが四国4県を対象地区として実施される予定です。
 四国観光立県推進協議会としても、キャンペーン期間中の各種イベントの実施など、観光入込客の増加をめざして協力を行うこととしています。また、昨年11月JRグループおよび旅行会社の旅行商品企画担当者に対する「全国宣伝販売促進会議」および現地視察会を開催したところです。

5. おわりに

 このように、四国観光立県推進協議会は様々な活動を行っておりますが、本四三架橋時代を間近に控え、今後とも効果的な活動を進めていこうと考えております。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION