最近はNC化に伴い、小型船造船所でもこの方式を取り入れているが、手作業でこの定点治具表や定規を作成するには、かなり面倒な作業である。簡易的な方法としては、フレーム倣い治具(仮称)がある。これは外板の曲げ型を作成するのと同じ要領で、ボディラインから、ブロック全体の外板(外側)の形状を、2〜3フレーム毎にシームの位置や中間の寸法を計測し、表又は定規にまとめたものである。この方式は、治具材の位置が一定していないので、常に地割りマーキンをしなければいけないのと、治具材に倒れ角度がある場合が多く、ブロックの重量によっては不安定であり、精度上の問題も生じてくる。治具材はスクラップ材を使用することが多く、配材や加工に時間を要し、組立作業の手持ちも発生する。実績によると、定点治具はこの方式の、1/3〜1/4の時間ですむことが分かっている。