7 実長を無視する展開
これまでは、空間実長が展開平面に移し変えられる展開方法であって:
可展面:実長×実名が完全に移せる。
非可展面:実長を押えて近似させる。ことで区分した。
この章から、実長を押えては展開が近似的にも成立しない場合を取扱う。
7.1 曲り量の大きい板の展開
曲りの程度が甚しくなると、実長を追う展開の近似度は低下し、方法原則の矛盾が大きくなってくる。
まずは典型的な一般曲面を考えてみよう。
7.1.1 ドーナツ面の考察
菓子のドーナツを2方に切り、4分したようなチューブ状の曲面(図27.1)を想定する。そしてこの分割断面で上下に継手があるとき(図2.7.2の上)、
A:凹曲り⇒図2.7.2A
B:凸曲り⇒図2.7.3B
このABは全く異なった形状を持つが、水平に継手があるとき(図2.7.2の下)、上下に分れるCDは、継手面に対称で、一方のみ考えればよい。これをCD⇒図2.7.3Dで示す。
図2.7.1
図2.7.2
図2.7.3A
図2.7.3B
図2.7.3D
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