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点」が「ピン」とくるように易しく述べてみよう。また、損益の求め方、計算のやり方などを順次に述べてみよう。
造船界の厳しい環境の中で、自分の工場が儲かっているのか、「黒字」なのか、「赤字」なのか、それとも「トントン」なのか経営者はもちろんのこと、そこで働く従業員もいつも考えています。また関心を持つことは当然のことである。なぜならば、自分達の仕事は、会社の利益と関係なくしては存在しないからである。そこで、何か簡単な損益の判断できる方法はないものだろうかを考えてみると、まず利益とは何かをみてみよう。
?@売上高 ― 総費用 = 0(収支トントン)
?A売上高 ― 総費用 = 黒字(利益)
?B売上高 ― 総費用 = 赤字(損失)
上の公式でもわかるように、利益とは?Aの式を満足することである。家庭の場合には、収入−支出=黒字(貯金)となり、奥さんや子供達の笑顔がたえない。
この、?@の式の収支トントン、売上高と総費用がつり合ったところ、損も益もないところが「損益分岐点」なのである。この、分岐点の「点」という感じが、はじめは一寸ピンとこないが、これは損と益の分かれ、境界とも見うけられる。この「点」は公式にしたがって計算で求めることができる。また図表をつくり求めることもできる。下の図表が、利益図表(損益図表ともいう)または損益分岐点図表ともいわれている。
 

 

 

 

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