(7)　中日程表の作成

実際の工事を円滑に遂行するためには、さらに具体的な工事手順の日程表と大日程表を基にして、ブロック別、区画別に作成する。

この日程表を中日程という。

工事の進捗状況をこの中日程表で把握すれば、船殼工事と艤装工事の関連が明確に把握できる。

(a)　船殼工事

船殼の中日程表には、加工から搭載までの工事日程を表すブロック別工事日程表と各ステージ別に作成する中日程表（これもブロック別）の二種類がある。

第1.24図にブロック別工事日程表の一例を示す。

第1.24図　ブロック別工事日程表の一例

これを見るとブロック別に加工から組立完了までとブロック搭載日が明白になるので、現図完了日、地上艤装工事開始日が明確になり、材料の投入時期や大型クレーンの準備等に便利である。

この中日程表を作成するには、まず主要図面から、ブロック重量、切断長、溶接長等を示す、管理量表を作り、ブロック別の作業量を算出する。この表を基に従来の工事データから各ステージの標準日程バスをきめると同時に、大日程表の主要節点よりブロック搭載日程表を作り、ブロック別工事日程表を作成する。

なお、標準日程パスは作業員や設備および工事の難易度により変わるので自社のデータにより標準日程パスを決め作業量の山谷が発生しないように各ステージ間で調整する必要がある。

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