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1.4.5 購 買
 
材料購入要求書により新規に購入すべき材料の品目、数量が購買部門に回される。この購入要求書に基づいて綿密な計画をたて、見積先、購入先の選定、納期、価格、輪送方法、運賃、諸掛りの計算などの要求書を満足させるために必要な諸条件についていっさいの計画を行う。
購入先が決定すると、注文書が発行される。発注はすべて注文書によって発注しなければならない。注文書はその写しを保管し管理業務に利用する。購入先に正式に発注がすめばあとは現品の入手を待つことになる。
購買担当者はそのほかにつぎのような業務がある。
a) 注文書の分類整理。
b) 注文台帳への記入。
c) 発注品の製作ならびに手配状況の調査。
d) 納期の督促。
e) 工作部門との連絡。
なお、以上のほかに常に市況、新製品、代替品などについて調査を行い、十分な資料を整えておくことが望ましい。
 
1.4.6 材料検収・保管
 
(1) 検 収
注文品が納入されると、検収担当者によって検収が行われる。検収とは、納品に対し納品書および現品の受付から、品名、数量、寸法、規格、品質などの注文書に対する照合、確認、合格品の納置、不良品の処置などの一連の業務をいう。
検収業務のうちで品質の検査は特に重要なものであり、検査部門の専門技術者が行うよう検収業務は独立したものが望ましい。
(2) 保 管
検収を終った材料は、緊急品以外は倉庫、引当品は倉庫または工作部門の小出庫に保管する。
保管の注意しなければならない点。
a) 温度、湿度、塵挨などによる変質ならびに変色、腐化などの防止。
b) 同種類のものは同一場所に集中保管。
c) 一定数に区分して保管すること。
d) 保管位置は安全性と適度性に適合させること。
e) 配列は人庫順にすること。
f) 保管物の自重による下積物が損傷または歪みを生じないよう注意すること。

 

 

 

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