て有利であり、手直し等にも便利である。従って、自主的にブロック検査は施行すぺさである。ブロックの形状を主として、取付け、溶接、仕上げ等について検査する。その対象とする事項は、品質管理事項と同じである。立会検査の施行されたブロックは、船台上ではブロック継手以外は。検査の対象から外されるので、塗装や艤装の先行工事が可能であり、能率も向上する。
(3)内部構造検査
タンク、ホールド(船倉)等の区画ごとに工事完了後、その構造、強度、及び工事状態について検査する。ブロック継手、区画としての機能が検査の中心とをり、取付け、溶接、仕上げ状態等、品質管理の項で述べた事項も対象となる。区画としての機能の面から、エアーホール(空気抜き孔)、ドレンホール(水抜さ孔)、水切り、スカラップ等、及び連続溶接と断続溶接使用の可不適も見落さないように注意が必要である。
(4)溶接部のX線検査
重要な強度部材の溶接部はX線による撮影により、欠陥の有無を調べる。溶接長全長に渡っての撮影は不可能であるので。船体中央部の現場継手、欠陥を生じやすいバッド、ツームの交叉部に主眼を歩き、抜取的に行う。他の溶接ビードは肉眼による外観検査による。
(5)水圧実験
水及び油タンクの水密性、耐圧性を確認する為、内部陥造検査後、水圧検査を行う。
区画に水を充満し、所定の圧力をかけて、区画周辺の溶接部、パイプ類からの水の漏洩を検査する。圧力水頭又は圧力計によるがその区画のエアーパイプの高さまで注水するのが一般である。
外板、上甲板等区画の外廻りの溶接ビード、仕上げも合わせて検査する。漏洩の手直しについては7.3.4で述べる。
(6)ホーステスト
水圧試験区画以外の外板、甲板、隔壁、居住区等で水密性を要する部分について行う。
(7)漲水実験
ホーステスト施行区画以外の常時水を使用する区画について行う。便所、洗面所、賄所、浴室等のコーミング又はドアーの敷居の高さまでちょう水して溶接部、パイプ類からの漏洩の有無を検査する。塗装、セメント、タイル工事施工前に行う。