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(1)図面、工作図

図面、工作図のミスは致命的である。構造、機能をよく理解して、作業者がわかりやすいように、指示され、記載事項に誤りや洩れがないかチェックする。

(2)現図

現図は船殻工事の基本である。図面に忠実であるか。伸し、仕上げ、板逃げ、開先方向、板厚、形、工作法等の記載事項のチェック。

(3)罫書(マーキング)

現図、工作図に忠実であるか、罫書寸法、伸し、仕上げ、板逃げ、開先方向。開孔等の指示、基準線、罫書面、数量、切断線、曲げ指示等にミス、忘れはないか。

(4)ガス切断

切断線は罫書通りか。切り代は見込んだか。切断後の寸法、開先方向、角度、直線度、切断面の粒度はよいか。ノッチ、スラグが切断面にないか。

(5〕取付け

取付け不良は強度上、最も好ましくなく、手直しにも手間を要するので、重点的に管理される必要がある。

部材、取付け位置、板逃げは正しいか。

目違い、肌隙、曲り、部材の落ちはないか。開先状態、ラップ代、板付けビード、取付け順序は正しいか。治具の形状は正しいか。

歪防止対策等の拘束は十分か、スカラップ、水切り、移動用ピース、ランノフタブ取付け付け等の忘れはないか。

(6)溶接

欠陥のない溶接を行うために、こと細かく管理する必要がある。ビードの外観による管理が大半であるが、完全な溶接は見た目にも美しいものである。

○開先、肌隙、拘束等の溶接条件は十分か。

○溶接順序、溶接棒の種類、棒径、使用電流は適切であるか。

○脚長、ノド厚は指定通りであるか。

○廻し溶接、スカラップの孔埋め、溶接待ちは施行されているか。

○突合せ溶接部の裏堀り形状は正しいか。

○下記のような欠陥が見られないか

アンダーカット、オーバラップ、クラック、ブローホール、スパッター、ビードの垂れ、ノッチ、スラグ巻込み、溶接始終端の欠陥、溶け込み不良等

(7)仕上げ

 

 

 

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