締めしてから取外す。
(3)盤木は1〜2個づつ数回に分けて差替え、塗装作業を行う。
(4)塗装後、十分乾燥してから、盤木を再び入れて、十分締め付ける。
(5)塗装後は保護の為、外板と盤木間にナイロン等を挟むとよい。
6.4.2 台車引き込みの作業
台車を船底に配置する作業である。
できれば。船底ブロック搭載前に定位置に台車を配置して置くのが理想である。盤木差替え、船底塗装、台車引込みを同時に続けて作業すれば、労力が省けて能率的である。台車引込み作業の順序は、
(1)ルール間の盤木の差替え、塗装、周囲の盤木の増締めを行う。
(2)船首部からウインチで台車をレールに沿って引卸す。船尾の台車から順に入れる。
(3)台車の位置調整後、レールに車輪の滑り止め装置を取付ける。(6.3.3項及ぴ第6.4図参照)
(4)台車同士を連結させる。(進水後の台車引揚げのためにも連結は必ず行う。)
(5)台車相互間に盤木を入れて、船体の沈下を防止する。
(6)台車上の駒組み作業を行う。
上記一連の作業は、船体の沈下を防止するために、迅速に行う必要がある。
6.4.3 進水台工事
船体重量を支えて、滑走、進水させる装置を進水台と呼ぶ。台車進水では、進水台はレール、台車、矢及ぴ駒盤木等で構成される。矢締め作業により、船体重量を盤木から、進水台に移していく(第6.15図)。
進水台工事の注意事故
(1)進水台上の盤木は必ず骨材の下に配置する。
(2)駒盤木は船体に密着するように型取りする。船首、船尾部は特に注意する。
(3)矢締めは船尾より両玄対称に行う。荒突きと調整突きにわけて、十分、締め付ける。
(4)流失防止のため、矢、駒盤木にはロープを通し、台車に固縛する。
(5)ひび割れ等の損傷した盤木類は使用しないこと。
(6)調整用に薄物盤木使用の際は、鍵、釘等で盤木に固定し、浮かないようにする。
(7)台車間違結の鎖、またはワイヤーはある程度緊張させて取付ける。
6.4.4 進水装置
台車進水の場合、進水直前の船体は、その進水力をワイヤーで保持されるのが普通である。これには一般に二つの方法がある。