いえることは、
○足場上での作業が安全かつやり易いこと。
○足場架設解体作業が安全に出来ること。
○足場から作集場所への交通が便利であること。
以上のことを考慮して足場作業を行わなければならない。
5.9.1 足場作業工程
足場の架設、解体作業は船の建造工程の中でも重要工程なので足場作業計画を立案し建造工程を円滑にする。
(1)足場架設作業
足場架設は、後工程になればなるほど高所作業になり、作業姿勢も悪く、工事量も山、谷ができるので、できるだけ前工程にさかのぼって作業を行う方が良い。
(2)足場解体作業
足場解体は、危険が伴うため、安全対策を十分に行い、他職種との連絡を密にし、工事の完了を確認した上で作集を行う。
5.9.2 足場の種類
足場の種類は非常に多いので、ここでは・代表的なものだけを述べる。
(1)ピース足場(第5.59図)
ブロックにピースを取付けボルト、ナットで腕木を結合し、その上に足場板を固縛し手摺りを取り付けた足場である。狭い場所でも架設でき、先行架設や局部的な架設に適しているが、解体時にピースの取外し、その後の仕上に時間がかかる。
(2)短冊足場(第5.60図)
船体上部のピースから2本の短冊で水平材を吊りその上に足場板を固傳した足第である。ピースが少なくてすみ、解体も比較的容易であるので曲り外板ブロックに最適である。