分は温度の上昇に伴なって膨張をしようとする。ところがその周辺のBの部分、Cの部分は。加熱されていないのでAの部分を、おさえこもうとする力となってA.B.C.それぞれの内部応力は圧縮応力となっている。
通常、鋼材の降伏点は24?s/mm2程度であるが、温度が上昇すると共に、降伏点は下ってくる。一方、加熱を続ければ、Aの部分の熱膨張は大きくなり、B,Cから受ける圧縮応力も増大する。この圧縮応力が、そのAの温度における降伏点を超えたときに、Aの部分は、圧縮応力にまけて、板厚方向に膨張する。これが(b)図の状態であり、これは塑性歪として、加熱を停止しても回復しないものである。次に(c)図のごとく冷却されるとAの部分の体積が(b)図におけるときよりも縮小する。これに伴なって、Bの部分、Cの部分は引張応力を受けるようになる。このBの部分の引張り応力は、板の中立軸N−Aに対して、モーメントとして働くために、板は(d)図のごとく、角変形を起こすのである。線状加熱は、こ